レシピ㉕菊芋の糠味噌漬

【病人用食物料理法】(榮養理科)
著者:服部 茂一
発行:大正9年(1920年)10月12日

㉕菊芋レシピ掲載
(引用箇所:P363~364)

「菊芋の糠味噌漬」
材料
1、菊芋 
2、米糠 五升 
3、出汁昆布、 五枚
4、鹽 一升五合

作り方
1、米糠五升位を求め篩に入れて粉米(こごめ)
を取り除き(粉米が這入ると醗酵し易いから
で有ります)少量づゝを炮焙にて焦げ無い
様に注意して香ばしく蒸(い)つて置きます。
2、出汁昆布一尺位の物五六枚はざつと水洗して
鍋に入れ水一升を加へ火にかけ煮立つて参り
ましたら鹽一升五合を加へて掻き混ぜ乍ら
再び煮立つて参りましたら火より下ろし冷め
てから糠味噌桶の中に移し用意して置いた
糠を入れ良くく(よく)混ぜ合せ其の儘に
して四五日間は毎日朝夕二度づゝ位手にて
上下を萬遍なく掻き混ぜ五六日經ちましたら
昆布丈けを取り出し適宜に菊芋を粕漬に浸け
た様にして漬けます。
3、糠味噌は毎日手にて桶の中を掻き混ぜ材料を
漬ける度毎に鹽や糠を加減して入れます又
水氣の多く成つた時は桶の中に細長い笊を
入れ溜つて來る水を掬ひ取ります尙糠味噌
の臭氣を嫌ふ人が有りましたがその時は
日本辛子を材料を漬け込む時に粉のまゝふり
入れて置きますと臭氣は致しません。
4、糠味噌は古い程が良いので御座いますから
一度拵へましたら手入を常にして味噌の
残つたのやかん冷しの酒等を入れて掻き混ぜ
ると大變宜敷(よろしう)御座います。

作り方を見ていると昔の食卓の風景を
想像させる表現なところが面白い💫
毎日桶の中全体を手で掻き混ぜ、塩や糠の
加減を調整していく作業はとても大切
なんでしょうね😋

朝から炊き立てのご飯と一緒に食べ
たいです🍚
身も心もほっとする和食のごちそう✨

ごきげんよう👋

※出典閲覧:「味の素食の文化センター」

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