石川県☆なすそうめん

きくいもde旅気分!

伝承地域は金沢市周辺

使用食材はナス・そうめん

<歴史ー由来ー関連行事>

そうめんの産地として知られていた石川県
一大産地だった奥能登の輪島市では
室町時代からそうめんづくりが根づき
漆器の輪島塗り以上の長い歴史がある

江戸時代に入るとその評判はいっそう高まり
各地へ輸出。庶民が名産として進物用に
用いる他、有名銘柄は将軍への献上品にも使用
されるほど
しかし、昭和に入るころには産業として衰退して
名産は輪島塗りに取って代わられた

富山県の砺波市大門地区でつくられる大門そうめんは
江戸時代後期に薬売りの行商を通じて能登から
伝承されたものといわれる

そうめんの産地だった名残りは金沢市で
食べられている郷土料理なすそうめんに見てとれる
なすそうめんは、なすとそうめんを煮こんだ料理で
そうめんは柔らかく煮こまれているため
麺料理というより煮物に近い感覚で食べられてる

<食習の機会・時季>

暑い盛り夏バテして食欲のないときに軽く食べられる
惣菜としていまでも日常的につくられる
昔はお盆料理の一品としてつくられることが
多かったが、現在は材料が通年手にはいるため時季は
問わずに食卓に上がる

金沢市の郷土料理として食べ残ったそうめんを美味しく
食べるためにナスと合わせて煮物や汁として
食べた先人の知恵
最近では飲食店で出されることも増えた

<飲食方法>

切れ目を入れたなすを出汁で煮る
なすにある程度火が通ったら、あらかじめ
茹でておいたそうめんを加えてひと煮立ち
させてから食べる
醤油で味付けるのが一般的だが、みそ仕立て
にする家庭もある
決まったレシピはなくて乾麺のそうめんを煮こむ
など、各家庭によってさまざまな作り方がある
熱いままでも冷やしても食べられる
そうめんは煮こみ加減によって食感が大きく変化
そうめんとナスを上手に煮込むにはある程度の
慣れが必要

煮込んでナスと醤油の色にかぶれた(染まるの意味)
そうめんとナスの味が馴染んで美味しくなるので
別名なすのそうめんかぶしともいう

金沢市で栽培されているブランド野菜へた紫なすを
使うと独特の甘みが加わってより美味

【石川 なすそうめん(なすのそうめんかぶし)】

材料(4人分)

なす   4個
そうめん 2束
だし汁  1/2カップ
薄口醤油 大さじ2・1/2~1/3
みりん  大さじ2/3~1
酒    大さじ1
【A】
だし汁  1カップ強

作り方

1、ナスはヘタを取り皮目に切り込みを入れて
薄い塩水に浸けてアク抜きする

2、そうめんは固めに茹でて洗い水切りする

3、だし汁を熱してやや濃い目の味で調味して
ナスを煮る
ナスが柔らかくなったら、【A】のだし汁を
適宜加えて味をととのえてそうめんを加える
ひと煮立ちすれば火を止めて味を馴染ませる

※レシピのアレンジ

そうめんを茹でずに加えるときは
そうめんから塩分が出るのでだし汁を
十分加えて味をととのえる

出典:農林水産省(うちの郷土料理)
レシピ提供元名
青木悦子の新じわもん王國 金澤料理
著/青木 悦子氏

石川県の郷土料理
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/area/ishikawa.html

🌟菊芋ぷらすどこ?🌟
だし汁はかつお節と乾燥菊芋チップスで
とったものを使用
※だしは水300ccに対し、かつお節の
粉末小さじ2、乾燥菊芋チップス5gで
とりました
※レシピは4人分ですが今回は出汁と調味料は
そのままの分量で1人分を作りました

ごきげんよう👋

キクイモニスト
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