和歌山県☆いのこ餅

きくいもde旅気分!

主な伝承地域は北部・南部地域

主な使用食材は米・もち米・里芋・小豆あん

<歴史・由来・関連行事>
農耕の神様として古くから祀られている亥は、
旧暦2月の春の亥の子に訪れて田んぼに
稲や麦をつくり、農事を終えると旧暦10月の
秋の亥の子、亥の日に帰っていくといわれている

稲作が盛んだった県北部地域では、秋の収穫が
終わった亥の日には、実りに感謝して、
亥の神様の好物である小豆のあんを餅にまぶした
いのこ餅を供える習慣があった

平年は12個、うるう年は13個を
半分ずつ一升ますに入れる

県南部地域でも、田辺市大塔村鮎川地区の
秋祭りでいのこ餅がつくられる
お神酒や焼いたサンマの干物、新米の俵の上に
だいこんのなますや柚子、新米で炊いた
ごはんと菊の花を添えるのが習わしである
いんのこ餅とも呼ばれる

かつては、子どもたちがわらべうたを唱えながら
各戸をまわって餅をいただく風習があった

<食習の機会や時季>
旧暦の10月の最初の亥の日になると実りの秋に
感謝し、神仏に供えて一番亥の子として祝い、
親戚を招いていのこ餅を振る舞う

そのため、秋の収穫が済む頃に、この日の
ために餅をついていのこ餅づくりに備える

<飲食方法>
うるち米とうるち米の半量程度のもち米に
里芋を入れて炊き上げ、冷めないうちに芋を
潰してごはんと一緒にかき混ぜる
これをさるの頭といってあんころ餅より
一回り大きいくらいのサイズに丸くにぎる

その上に、塩を入れた小豆のつぶあんをつける
かつては、あんには砂糖は入れなかったという
いのこ餅は、冷めてもお餅のように硬くならず
口当たりが良い

【和歌山 いのこ餅】

材料(15人分)

米   4カップ
もち米 2カップ
里芋  500g
塩   小さじ2

【小豆あん】
小豆  400g
砂糖  500g
塩   小さじ1

作り方

1、小豆にひたひたの水を加え、
柔らかくなるまで煮て、砂糖と塩を
入れて煮詰め粒あんをつくる

2、米ともち米は洗って30分程おく

3、里芋は皮をむいて小さく切り
アクをとるためにさっとゆがく

4、2と3に塩を加えて一緒にやや固めの
ごはんを炊く

5、熱いうちにすりこぎでよくすりつぶし
丸く平べったい餅をつくる

6、5を小豆あんで包む

出典:農林水産省(うちの郷土料理)
レシピ提供元名
活かそう、伝えよう!わかやまの食材と食文化
和歌山県生活研究グループ連絡協議会/和歌山県

(和歌山県の郷土料理)
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/area/wakayama.html

🌟菊芋ぷらすどこ?🌟
作り方4のときに菊芋パウダー
小さじ2を加えて炊く
(白菊芋パウダー使用)

ごきげんよう👋

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