鳥取県☆いただき

きくいもde旅気分!

伝承地域は西部地域・弓ヶ浜半島

使用食材は米・三角油揚げ・ごぼう
人参・干ししいたけ

<歴史ー由来ー関連行事>
大きな油揚げの中に生の米と野菜を詰めて
だし汁でじっくり炊き上げた古くから
伝わる郷土料理

言い伝えによると明治中期頃、境港市にある
お寺の住職が福井県のお寺と行き来があり、
そこで精進料理として出された油あげを
大変気に入り、持ち帰って米や野菜を詰めて
炊いたのがはじまりだといわれている

いただきの名前の由来は諸説あり、まだ米が
貴重な時代には大変なごちそうとされ、
近所の方のもらうではなく頂くという感謝の
気持ちが、そのままこのいただきという名に
なったという説や、秀峰、大山の頂上にかたちが
似ているところから、こう呼ばれるようになった
という説もある

漁師や農家の人がお弁当に持って行ったともいわれる
また、別名ののこ飯とも呼ばれ、綿入れの
着物の様にふっくらしていることから
「布子」という名がなまったとこから
きているといわれる

<食習の機会・時季>
昔は何か特別な行事があった時に
各家庭でつくられ近所に振る舞われた

当時は米がとても貴重だったため、少量の米で
お腹一杯になるようにと、たくさんの具材を
入れ工夫してつくられたといわれている

また、その具材・味付け・つくり方などは、
各家庭によって少しずつ異なり親から子へと
受け継がれるおふくろの味として
地域に定着していった

<飲食方法>
大きないなりずしのような外観だが、
調理法や味わいは全く違う

大きな油揚げの中に生米と生野菜を詰め、
だし汁でじっくりと炊き上げた山陰の
代表的な田舎めしで、鶏肉を入れたりする他、
昭和30代から40年代にかけての境港市では
赤貝入りで、赤貝の煮汁で炊く
バリエーションもあったそう

【鳥取 いただき】

材料(6個分)

米     300g
三角油揚げ  6枚(大)
ごぼう    40g
人参     40g
干し椎茸   3枚
昆布     1枚
(10cm×10cm)
煮干し    10尾

【調味料A】
水    800ml
(干し椎茸のもどし汁)
醤油     60g
砂糖     30g
酒      20g

つま楊枝数本

作り方

1、油揚げは短い一辺に切れ目を入れ、
指を入れて袋にする

2、ごぼうはささがきにして水にはなし、
アク抜きをする

人参は細切りにし、干ししいたけは
浸けてもどし、細かく切る

3、ボウルに米、2を入れて混ぜ合わせ、
油揚げの中に詰め、つま楊枝で口を止める

4、油揚げ全体に10箇所ほど菜ばしで
穴をあけ、味が染みこみやすくする

5、炊飯器に昆布と煮干しを敷き
その上に4を縦に並べて調味料Aを加え
水と調味料を加えて炊きあげる

6、油揚げのつま楊枝をはずして器に盛る

出典:農林水産省(うちの郷土料理)
レシピ提供元名 : 鳥取県栄養士会

(鳥取県の郷土料理)
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/area/tottori.html

🌟菊芋ぷらすどこ?🌟
調味料Aの水の干ししいたけのもどし汁は
菊芋5gも一緒にもどすもどした菊芋は
細かく刻んで3のときに加えて混ぜ合わせる

ごきげんよう👋

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