レシピ㉒油揚煮

【病人用食物料理法】(榮養理科)
著者:服部 茂一
発行:大正9年(1920年)10月12日

㉒菊芋レシピ掲載
(引用箇所:P360~361)

「油揚煮」
材料
1、菊芋 ニ個
2、胡麻油
3、出汁、醤油、砂糖
4、メリケン粉

作り方
1、是もメリケン粉と砂糖は這入つて
居りますから糖尿病には余り感心
致しませんが一寸面白い物です。
2、菊芋二個は皮を剥き二分位の輪切に
して水の中に浸けて置きます。
3、メリケン粉大匙二杯を出汁又は水にて普通の
天不羅の衣位の固さにゆるめ用意して置いた
菊芋を入れて衣を付け煮立つた胡麻の油の
中に入れて枇杷色に成る迄揚げて新聞紙の
様な物に取り油氣を切つて置きます。
4、鍋に出汁大匙六杯醤油大匙二杯砂糖中匙一杯
(出汁大匙四杯醤油大匙二杯味醂大匙砂糖
小匙一杯なれば尙良し)の割合にて入れ火に
かけ今の菊芋を入れたつぷりと煮込みお皿に
盛つて進めますと大變美味しい物で有ります。

胡麻油で揚げることで香ばしい胡麻の風味が
より広がって美味しさが増しますね!
衣にしみ込んだ出汁の旨みと、菊芋の甘みが
重なっていい感じになりそう😋
出来立てでも冷めても美味しくいただける
一品になりそうです♪

ごきげんよう👋

※出典閲覧
「味の素食の文化センター」