レシピ㉑菊芋のフエタス

【病人用食物料理法】(榮養理科)
著者:服部 茂一
発行:大正9年(1920年)10月12日

㉑菊芋レシピ掲載
(引用箇所:P359)
「菊芋のフエタス」

材料
1、菊芋 ニ個
2、玉子 ニ個、牛乳少々
3、胡麻油
4、メリケン粉、鹽
5、トマトソース、パセリ

作り方
1、是は糖尿病には余り良く有りませんが
菊芋の料理としては珍料理ですから説明
しませふ然し是も極重體で無ければ差支え
有りません、事も有ります。
2、菊芋二個位は良く水洗して皮を剥き小口より
二分位の輪切として切つて置きます。
3、玉子二個の黄味丈けを丼に入れ牛乳大匙
三杯を加へて良くく(よく)掻き混ぜ
メリケン粉大匙四杯を入れて固りの無い様に
溶き延ばし残して置いた玉子の白味の
方を良くく(よく)泡立て加へて掻き
混ぜ鹽一摘みとパセリの微塵切少量を
加へて今一度掻き混ぜその中に用意して置いた
菊芋を入れたつぷりと衣を付け煮立つた
サラダー油又は胡麻の油の中に入れて枇杷色に
揚げて新聞紙の様な物に取つて油を
切り適宜に洋皿に盛りトマトソースを
かけて進めますトマトソースの拵へ方は
ニ頁に有ります。

※トマトソースの拵へ方とは(P2~)
1、フライ鍋にバター中匙一杯位を煮溶し、
人参の微塵切大匙三杯と玉葱中位の物半個分の
微塵切を入て、へとく(へと)に成まで煎め
煎りましたら次にトマトケチャップ(是は食料
品店に有ります)一合位と水一合を入れステヰ
ロー固形スープ一個を加へ(ステヰローは食料
品店に有ります)ステヰ(い)ローが溶けまし
たら一應味を見て鹽にて味を付け、生姜の搾り汁
少量を加へメリケン粉大匙一杯を水溶して加へ
メリケン粉に火の通つた頃火より下ろして裏漉
にかけ人参玉葱の粕を除き去りて用ひます。

軽く揚がった菊芋にトマトソースをかけ、
トマトの酸味と甘みが加わり、
洋風的な一品ですね🍽️
塩だけでなくいろいろなソースをかけて
味を変えながらいただいても😋
こちらの自家製トマトソースは市販の
ケチャップを使用してるので簡単に美味し
そうなソースが作れそうで嬉しいです♪

ごきげんよう👋

※出典閲覧
「味の素食の文化センター」

日本菊芋協会
キクイモニスト
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