レシピ⑩菊芋の味噌汁粉

【病人用食物料理法】(榮養理科)
著者:服部 茂一
発行:大正9年(1920年)10月12日
⑩菊芋レシピ掲載
(引用箇所:P348)
「菊芋の味噌汁粉」
材料
1、菊芋 一個
2、鶏笹身 二ツ
3、白魚 一切
4、白味噌、赤味噌
5、出汁、鹽
1、菊芋一個は水洗して皮を剥き水に浸け
灰汁出しをして沸湯の中に入れて菇(ゆが)き
軟かく成りましたら水氣を捨て再び火にかけて
飯杓子(めしじゃくし)で掻き混ぜ乍ら十分
水氣を蒸發させ手早く裏漉にかけ玉子の黄身
一個を加へてねり混ぜ五厘銅貨位に丸めて
置きます。
2、鶏の笹身二本は條(すじ)を取り三分位の
そき身として紙鹽をして
(紙鹽の説明は見七頁に有ります)
一時間位置きます。
3、白身の魚一切は一寸角位に切り
素焼き焼いて置きます。
4、赤味噌六分白味噌四分の割合にて普通の
味噌汁を拵へ火にかけその中に用意して
置いた材料全部を入れて一沸(たぎ)りして
参りましたら火より下ろし椀に注(つ)ぎ
入れて進めますと大變結構であります。
鶏肉と魚、そしてほくほくとした菊芋の芋団子が
加えられ、栄養満点の味噌汁
化学調味料などはなく、素材の旨みだけで
仕上げた味噌汁でまさに飲む滋養ですね
※出典閲覧
「味の素食の文化センター」
ごきげんよう
日本菊芋協会
キクイモニスト
菊子/犬凛
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