レシピ⑥菊芋の胡麻煮

【病人用食物料理法】
(榮養理科)
著者:服部 茂一
発行:大正9年(1920年)10月12日
⑥菊芋レシピ掲載
(引用箇所:P344)
「菊芋の胡麻煮」
材料
1、白胡麻大匙二杯
2、菊芋 二個
3、醤油、出汁
4、サツカリン少量
1、白胡麻大匙二杯位は
炮焙(ほうろく)にて
煎り擂鉢に入れて良くく(よく)
擂り潰して置きます。
2、菊芋二個位は水洗して皮を剥き
三分位の亂切として筵(むしろ)に
廣げて一時間位乾かし鍋に入れ
出汁を被ぶる位加へ用意して置いた
白胡麻を加へて暫く煮込み
サツカリンほんの少量と醤油にて
旨煮位の味加減に致しますと
大變風味の良い物で有ります。
胡麻和えはよくありますが
こちらは「胡麻煮」
なんとも和の奥深さを感じます
レシピでは洗って切ったものを
すぐに煮るのではなくて
一時間程乾かすのがポイント!?
菊芋は水分が多いので少しでも
乾かす(干す?)ことで煮るときに
味がより染み込みやすく
なるのでしょうか
どんな食感になるのか
変化も楽しめそう・・・
普段料理はささっとやって適当に
なってしまうことが多いのですが
シンプルな料理こそちょっとした
ポイントとその小さな積みが大事だな~と
たまには一呼吸おいて丁寧な
準備をしてみたいと思いました
※出典閲覧
「味の素食の文化センター」
ごきげんよう
日本菊芋協会
キクイモニスト
菊子/犬凛
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