パンの粉代りに用ふる豆の挽粉

【病人用食物料理法】(榮養理科)
著者:服部 茂一
発行:大正9年(1920年)10月12日

~~含水炭素の少い料理(二十七種)~~
(引用箇所:P367)

「パン粉の代りに用ふる豆の挽粉」

挽肉類を用ひた料理は大部分パン又は
パン粉及びメリケン粉を用ひて有ります
然るにパン粉は含水炭素及び澱粉質の物故
糖尿病には禁じ或は減却せねば成らぬので
此處にパン粉の代用に成る物を用ひねば
成りませんそこで此處にパンの代りに豆の
挽粉を用ひる事に致します
(最も豆類にも含水炭素は有りますがパン
粉の様には無く、只料理の補ひ位に用ひる
のですから書いて置きます)
豆の挽粉は大豆を炮焙で煎り挽臼で何度も
繰返して挽き水嚢で漉すので有ります。

大正時代のレシピ集にすでに糖質制限の紹介が
あったことに驚いてしまいました
現代ではよく聞かれるワード

低糖質ダイエット
糖質オフ
グルテンフリー

などの考え方がすでに存在してたとは!
こちらはその代用として豆(大豆)が使用
されてますが栄養価も高く、工夫されて
るんですね。何度も挽くとあり当時は相当な
手間がかかっていたんでしょうか…

糖尿病患者やそれぞれの体質と症状に
合わせた食づくり、真剣に作って
おられてたと思うと感動します

ごきげんよう👋

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